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SQ毎の騰落

2020年特別清算指数。

前回のSQ値との比較。左端は率、次は騰落、次が価格。

 

0.019394 451.35 23724.23 10月9日
-0.003337 -77.91 23,272.88 9月11日
0.033138 748.98 23,350.79 8月14日
0.024029 530.35 22,601.81 7月10日
0.099522 1,997.77 22,071.46 6月12日
0.025346 496.21 20,073.69 5月8日
0.148045 2,524.59 19,577.48 4月10日
-0.281824 -6,691.82 17,052.89 3月13日
-0.004715 -112.48 23,744.71 2月14日
-0.001619 -38.69 23,857.19 1月10日
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VXXとVIX短期先物指数と日経平均ボラティリティーインデックス先物指数

VXXの長期的下落の理由としてコンタンゴによる減価があげられる。
この点少々誤解をしていたのでまとめておきたい。
そもそもVXXはVIX短期先物指数に連動するように設計されたETNなので、このVIX短期先物指数がどのような算出方法をとっているか分かればいいことになる。公式サイトにはメソトロジーなどとして公開されている。 https://japanese.spindices.com/indices/strategy/sp-500-vix-short-term-index-mcap
これを読むと、コンタンゴによる減価分が計算されている様子はない。巷ではVXXが長期的に右肩下がりのチャートを描くのは先物ロールオーバー時のコンタンゴによるロスだと言われている。
そこで、同じような指数である日経平均ボラティリティーインデックス先物指数の算出要領をみてみよう。なんでもアメリカの真似をする日本なら、基本的な算出要領も踏襲しているに違いない。
公式サイトに https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/index/profile?idx=nk225vifi 算出要領 https://indexes.nikkei.co.jp/nkave/archives/file/nikkei_225_vi_futures_index_guidebook_jp.pdfがある。
これによれば確かにコンタンゴやバックワーデーション分を加減算しているわけではなく、期近と期先の重みを調整しているだけである。つまり、先物価格の騰落を指数に反映させていると言っていい。

 

期近より価格の高いコンタンゴ状態にある期先に乗り換えると、価格自体は上昇したように見えるが、それは見えるだけであって期近の価格が上昇したわけではない。従って本来であれば上昇した部分を減じる。これはCFDの価格調整の受渡で行われている。
しかし、VIX短期先物指数にしろ、日経ボラ先物指数にしろ、指数化されているので価格調整額のようなものを加減算する必要はない。
単にどれだけ価格が上昇したか、あるいは下落したかという点だけを見るわけである。もっともそうなると先物と何が違うのかということになってしまう。
とは言え、先物は満期がくると翌期にのりかえる。翌期の価格がまったく同じであれば問題ないがほとんど価格が違う。
そうなると価格の連続性がない。
従って残存期間を30日に調整し、常に残存期間30日の先物価格として表して価格の連続性を持たせるようにしたものである。
では、なぜVXXはコンタンゴによる減価が理由で長期的に下落すると言われるのか?
この点先物と現物のサヤ取り、あるいはサヤすべり取りなどを理解する必要がある。そもそも先物価格が高いとなぜ売れば儲かるのか?
先物は基本的に現物価格で清算されるので先物が高ければ現物買いの先物売りで価格がいくらになろうが満期にはそのサヤの部分がとれることになる。
そして、期近より期先の価格が高い場合も構造的には同じである。価格がずっと上昇し続けることはないからである。もっとも長期的に価格が上昇するような商品もあるため、この場合は現物の裏付けがなければいくらコンタンゴ状態にあっても先物だけを売り続けると損失になる可能性はある。
翻ってVIXであるが、VIXが何年にもわたって上昇し続けることはなかったわけで、上がれば下がる、長期的にみれば一定のレンジにあるといってもいい商品である。従ってコンタンゴ状態にあれば先物価格は満期に向けて下落していくことが圧倒的に多いことになる。
これがVXXの減価はコンタンゴによるもの、と言われている理由である。
よって、ロールオーバー時のコストが減価の要因というのは誤解である。